里山保全葬は1999年、新しい形の自然な葬法として岩手県の一ノ関にある祥雲寺(知勝院)が樹木葬としてスタートさせたものが最初です。当初より里山の保全・再生を目的として、生態系の循環、その土地の植生などを考え、埋葬方法や樹木の選定などまで細かく管理され運営されています。
近年、その動きは全国的な拡がりを見せ、各地で樹木葬や里山型の墓苑がつくられ静かなムーブメントとなりつつあります。山の保全だけでなく、田んぼや畑などもあわせて環境全体が一体となる活動をしているところもあります。
翻って、日本の豊かな自然環境は、田んぼ、畑、集落、そして山や水系をいかした、わが国独特の循環型経済が築き上げたものです。 1960年代の高度経済成長期以降、化学肥料と各種農薬の導入で、この裏山からの落ち葉利用が激減し、裏山に植林された木々も安価な輸入木材に押され利用困難となり、やがて山は荒れ果てて行きました。
里山は同時に現代が置かれている様々な諸問題(食糧問題、環境問題、経済問題等)の解決の糸口になる力も秘めています。
そしてこの里山保全葬は、里山の持続的な保全、復活につながる、里山の復活再生の切り札的アプローチです。 里山の自然の中に葬られることで、里山の保全につながるだけでなく、永遠にわたり人々のふれあいがある場所に還ることにもなります。また、希望すれば田んぼづくり等、里山保全活動に参加することも出来る。そんな身近なところに故郷を持つ試み、それが里山保全葬です。
- 子孫に本来あるべき自然の豊かさを残せる。
- 家族に継続的に残るを負担をかけない。
- 墓石の管理を心配する必要がない。
- 自然の中で木や花に生まれ変われる。
- 社会に対する意思表示となる。
